投稿

歯医者で質問できますか?「こんなこと聞いていいのかな」と思ったら、聞いてください

イメージ
  歯医者で治療を受けているとき、 「これって聞いていいのかな」 と思ったことはありませんか。 治療の途中で先生に聞きたいことがあっても、忙しそうだから遠慮してしまう。 説明を聞いていても、よく分からないところがある。 でも、その場では「まあいいか」と帰ってしまう。 私は歯科医師として長く診療してきましたが、患者さんが質問することは、決して悪いことではありません。 むしろ、 分からないまま治療を受けないことのほうが大切な問題 だと思っています。 「こんなことを聞いていいの?」で大丈夫です 例えば、 「この歯は本当に抜かないといけないんですか?」 「痛くないのに治療が必要なんですか?」 「この治療は何のためにするんですか?」 「歯を残す方法はありませんか?」 こんな質問でも構いません。 専門家からすると当たり前に思えることでも、患者さんにとっては初めて聞く話かもしれません。 分からないのは当然です。 だから、分からないことを質問する。 それは治療を受ける側にとって、とても自然なことです。 質問すると、治療の見え方が変わります 歯科治療は、口の中で行われるので、自分では見えないことが多いものです。 「何をされているのか分からない」 という状態では、不安になるのも無理はありません。 ところが、 「今、何を治しているんですか?」 「このままにするとどうなりますか?」 と聞いてみるだけで、治療の意味が少し見えてきます。 そして、もう一つ大切なのが、 「私はどうしたいのか」を伝えることです。 できるだけ歯を残したい。 できれば痛みの少ない方法がいい。 仕事が忙しく、何度も通院するのが難しい。 そうした事情も、歯科医師にとって大切な情報です。 歯医者では「質問する患者さん」でいてください 歯科医師40年の経験から言えば、患者さんが質問してくれることには意味があります。 治療について理解してもらうだけではありません。 患者さん自身が、自分の歯や口の状態に関心を持つきっかけにもなるからです。 「歯医者さんに任せておけばいい」 ではなく、 「自分の歯のことだから、自分も知っておこう」 という気持ちを持ってほしい。 それだけでも、歯との付き合い方は変わってくると思います。 次に歯医者へ行ったとき、もし聞きたいことがあったら、遠慮せずに聞いてみてください。 「これは何の治療ですか?...

朝起きたとき、口がネバネバするのはなぜ?歯科医師が考える「朝の口」の正体

イメージ
  朝、目が覚めて口の中がネバネバしている。 水を飲めば少し楽になるけれど、なんとなく口の中が気持ち悪い。 そんな経験はありませんか。 「寝ている間に歯を磨いていないからだろう」と思うかもしれません。 でも、40年歯科医師をしてきた私からすると、朝の口のネバネバを、単純に「歯磨き不足」だけで片づけるのは少し違います。 大きく関係しているのが 唾液 です。 唾液には、口の中を洗い流したり、歯や粘膜を守ったりする働きがあります。ところが、口の中が乾燥すると、唾液による洗浄作用も十分に働きにくくなります。厚生労働省の資料でも、口腔乾燥には水分不足や唾液分泌量の減少などが関係するとされています。 さらに、寝ている間に口が開いていたり、口呼吸になっていたりすると、口の中は乾きやすくなります。口腔乾燥を助長する要因として口呼吸や開口状態が挙げられています。 だから朝のネバネバは、 「歯を磨いていないから」 だけではなく、 「寝ている間に口の環境が変化した結果」 として考えることも大切です。 では、朝の口のネバネバをそのままにしておいていいのでしょうか。 私は、まず朝起きたときの口の状態を観察してほしいと思っています。 舌が乾いている。 口の中がネバつく。 口臭が気になる。 水を飲まないと口の中がすっきりしない。 こうした変化が毎日のように続くなら、一度、自分の口の中を見直してみる価値があります。 朝の口は、寝ている間の口の環境を教えてくれる小さなサインかもしれません。 歯磨きだけを見るのではなく、唾液、乾燥、口呼吸、そして口の中の汚れまで含めて考える。 これが、私が歯科医師として40年の臨床で感じてきた「朝の口」の見方です。 さらに、 なぜ朝になると口がネバネバするのか、唾液と口の中の細菌がどう関係しているのか については、もう一段深く掘り下げて「歯華家365」で解説します。 👉 歯科医師が考える「朝の口」の正体を、もう少し詳しく知りたい方はこちらへ。 「12,460本の植毛と0.08mmの毛先が特徴のクラプロックス CS12460 ベルベット。歯科医師の視点から、歯ブラシ選びのポイントと特徴をわかりやすく紹介します。」 Amazonでチェックしてください。 「完全版」 **を新ブログ(WordPress)にて公開しま...

歯ぐきが下がったとき、口の中では何が起きている?

イメージ
  鏡を見たとき、 「あれ、前より歯が長くなった?」 そんなふうに感じたことはありませんか。 実際には歯が伸びたわけではありません。 歯ぐきが少し下がって、今まで隠れていた部分が見えているのかもしれません。 「年齢のせいかな」 そう思って、そのままにしている人も少なくありません。 歯科医師として長く診療していると、こうした小さな変化をきっかけに、口の中の状態が見えてくることがあります。 歯ぐきが下がる原因は一つではありません。 歯周病が関係することもありますし、歯みがきの力が強すぎることや、歯の位置、かみ合わせなどが関係する場合もあります。 ですから、 「歯ぐきが下がった=歯周病」 と決めつけることもできません。 ただ、一つ覚えておいてほしいことがあります。 歯ぐきが下がったという「見える変化」だけを気にするのではなく、 その下で歯を支えている組織がどうなっているのか を見ることが大切です。 歯ぐきが下がると、歯の根の部分が見えてきます。 すると、冷たいものがしみたり、歯の根元に汚れがたまりやすくなったりすることがあります。 さらに、歯周病が関係している場合には、歯ぐきだけの問題ではなく、歯を支えている組織まで影響している可能性があります。 ここが、私が歯科医師として伝えておきたいところです。 歯を失うというのは、ある日突然、歯が抜けることだけではありません。 そのずっと前から、口の中では小さな変化が起きています。 歯ぐきの腫れ。 出血。 歯ぐきが下がる。 歯がしみる。 歯と歯の間にものが詰まりやすくなる。 一つひとつは、「まあ、このくらいなら」と見過ごしてしまいそうな変化です。 でも、その変化が何を意味しているのかを知ることは、歯を残すために大切なことだと思います。 歯ぐきが下がったからといって、すぐに歯を失うわけではありません。 だからこそ、慌てる必要もありません。 ただし、 「年齢のせいだろう」で終わらせる必要もありません。 では、歯ぐきが下がったとき、実際に口の中では何が起きているのでしょうか。 そして、歯周病との関係はどこにあるのでしょうか。 そのあたりを、歯科医師40年の経験からもう一段深く考えてみました。 続きは、**「歯華家365」**で詳しく書いています。 歯を失う日は、歯が抜ける日ではありません。 その前に起きている小さな変化に気づくこと...

「痛くないから大丈夫」が、歯を守るうえで危険な理由

イメージ
  痛くないから大丈夫」が、歯を守るうえで危険な理由 反対に、痛くなければ、 「まだ大丈夫だろう」 そう考えてしまうのも無理はありません。 でも、歯科医師として40年、患者さんの口の中を見てきて思うのは、 痛みがないことと、問題がないことは同じではない ということです。 特に歯周病では、強い痛みがないまま、歯ぐきや歯を支える組織に変化が起こることがあります。 歯磨きのときに血が出る。 歯ぐきが少し腫れている。 以前より歯と歯の間に食べ物が挟まる。 歯が少し長くなったように見える。 こうした変化があっても、「痛くないから」とそのままにしてしまう人は少なくありません。 ところが、口の中の変化は、いつも痛みを伴うとは限りません。 だから私は、歯を守るためには「痛くなったら歯医者」だけではなく、 痛くない時に口の中を確認することも大切 だと考えています。 定期的に歯科医院でチェックしてもらえば、自分では気づきにくい変化を確認することができます。 歯を失うのは、歯が抜ける日に突然決まるわけではありません。 その前に起きている小さな変化に気づけるかどうか。 そこに、歯を残すための大切なポイントがあります。 「今は痛くないから大丈夫」 その言葉を、もう一度だけ考えてみませんか。 歯が痛くない今だからこそ、できることがあります。 歯を守るタイミングは、痛くなってからではなく、痛くない今なのかもしれません。 ――歯科医師40年 歯華家shikakeya 「12,460本の植毛と0.08mmの毛先が特徴のクラプロックス CS12460 ベルベット。歯科医師の視点から、歯ブラシ選びのポイントと特徴をわかりやすく紹介します。」 Amazonでチェックしてください。 「完全版」 **を新ブログ(WordPress)にて公開しました! 今すぐ家庭でできる『お口の健康から始める攻めの予防』について、専門的な視点を交えて詳しく加筆しています ブログ村総合ランキング 健康ブログ村 歯磨き、歯の健康 ライフスタイルブログ村

歯を失うのは、歯が抜ける日から始まるわけではない

イメージ
  「歯を失う」と聞くと、ある日突然、歯がグラグラして抜けてしまうようなイメージを持つ人が多いかもしれません。 でも、実際の診療では、歯を失うまでには長い時間がかかっていることが少なくありません。 歯が抜けたその日が、歯を失う始まりではないのです。 もっと前から、口の中では小さな変化が始まっています。 たとえば、歯ぐきから血が出る。 以前より歯ぐきが下がってきた。 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった。 口の中が以前と少し違う感じがする。 こうした変化は、すぐに「歯を失う」と結びつかないため、そのままにしてしまう人も少なくありません。 私が歯科医師として40年、患者さんの口の中を見てきて感じるのは、 歯を失う人ほど、最後に突然失ったように見える ということです。 実際には、そのずっと前から歯や歯ぐきの状態は変化しています。 特に歯周病は、強い痛みが出ないまま進むことがあります。 「痛くないから大丈夫」 これは、歯を守るうえでは必ずしも安心材料にはなりません。 だからこそ、歯がまだしっかり残っている今、自分の口の中にどんな変化が起きているのかを知っておくことが大切です。 歯を残すために必要なのは、何か特別なことをすることではありません。 毎日の歯磨きを少し丁寧にすること。 歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間を清掃すること。 そして、症状がなくても歯科医院で定期的に確認してもらうこと。 歯を失うかどうかは、歯が抜けるその日に決まるわけではありません。 そのずっと前の日々の積み重ねが、将来の歯の状態につながっています。 「まだ歯は大丈夫」と思っている今こそ、一度、自分の口の中を振り返ってみてください。 歯を残すためのスタートは、歯が抜ける前にあります。 ――歯科医師40年。 歯華家shikakeya 「12,460本の植毛と0.08mmの毛先が特徴のクラプロックス CS12460 ベルベット。歯科医師の視点から、歯ブラシ選びのポイントと特徴をわかりやすく紹介します。」 Amazonでチェックしてください。 「完全版」 **を新ブログ(WordPress)にて公開しました! 今すぐ家庭でできる『お口の健康から始める攻めの予防』について、専門的な視点を交えて詳しく加筆しています ブログ村総合ランキング 健康ブログ村 歯磨き、歯の健康 ライフスタイルブログ村

歯磨きしているのに、口がネバネバするのはなぜ?

イメージ
  朝起きたときや、仕事の途中でふと「口の中がネバネバする」と感じることはありませんか。 ちゃんと歯を磨いているのに、どうしてだろう。 歯科医師として長く診療していると、こうした相談は珍しくありません。 口のネバネバには、いくつかの理由があります。 その一つが、歯の表面や歯と歯の間に残ったプラークです。 プラークは、単なる「食べかす」ではありません。細菌が集まってできるものです。時間がたつと、歯ブラシだけでは落としにくい状態になっていきます。 もう一つ見逃せないのが、唾液です。 唾液には口の中を洗い流したり、細菌の増え方を抑えたりする働きがあります。ところが、寝ている間や緊張しているときなどは唾液の量が減り、口の中が乾きやすくなります。 すると、口の中の汚れや細菌の影響を感じやすくなります。 だから、「ネバネバする=歯磨きが足りない」と決めつける必要はありません。 大切なのは、どこに汚れが残っているのか、歯ブラシだけで十分なのかを一度考えてみることです。 特に歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。ここをどうケアするかで、口の中の感じ方が変わることがあります。 口のネバネバは、小さな違和感かもしれません。 でも、毎日の口の中の変化には、見過ごしたくないヒントが隠れていることがあります。 歯磨きしているのに口の中がスッキリしない。 そんな方は、「もっと強く磨く」前に、 磨き方と磨く場所 を一度見直してみてください。 歯科医師40年の経験から、歯磨きだけでは見えにくい口の中の汚れについて、もう少し詳しく歯華家365でお話ししています。 「12,460本の植毛と0.08mmの毛先が特徴のクラプロックス CS12460 ベルベット。歯科医師の視点から、歯ブラシ選びのポイントと特徴をわかりやすく紹介します。」 Amazonでチェックしてください。 「完全版」 **を新ブログ(WordPress)にて公開しました! 今すぐ家庭でできる『お口の健康から始める攻めの予防』について、専門的な視点を交えて詳しく加筆しています ブログ村総合ランキング 健康ブログ村 歯磨き、歯の健康 ライフスタイルブログ村

歯ブラシだけでは、なぜ歯と歯の間はきれいにならないの?

イメージ
  「毎日ちゃんと歯を磨いているのに、歯科医院で歯垢が残っていますねと言われる」 そんな経験はありませんか。 歯を磨いているのに、なぜ汚れが残るのでしょう。 その理由の一つが、 歯ブラシでは届きにくい場所があるから です。 特に残りやすいのが、歯と歯の間です。 歯ブラシの毛先は歯の表面には届きます。でも、歯と歯が接している部分や、その少し下にある隙間までは、思っているほど入りません。 ここに残るのがプラークです。 プラークは、単なる食べかすではありません。細菌が集まってできたものです。 だから、「食べ物が挟まっていないから大丈夫」とは限りません。 歯磨きが終わったあと、舌で歯の間を触ってみると、なんとなくザラッとすることがあります。 それは、磨いたつもりでもプラークが残っているサインかもしれません。 では、どうすればいいのでしょう。 そこで役立つのが 歯間清掃 です。 歯と歯の間が狭いところならフロス、少し隙間があるところなら歯間ブラシ。 歯ブラシと歯間清掃用具は、どちらか一方ではなく、それぞれ役割が違います。 歯科医師として長く診療していると、「毎日歯を磨いている」という人でも、歯と歯の間にプラークが残っていることは珍しくありません。 大切なのは、歯を磨いているかどうかだけではありません。 どこまで汚れを落とせているか。 ここを一度考えてみてください。 今日からいきなり完璧にする必要はありません。 まずは一日一回、歯ブラシのあとに歯と歯の間を掃除してみる。 それだけでも、今までとは違う口の中の感覚に気づくかもしれません。 歯を守るためのケアは、特別なことをすることではありません。 「磨いている」から一歩進んで、 「届いていないところまで掃除する」 という視点を持つこと。 それが、歯を長く残していくための小さな一歩です。 歯ブラシでは届きにくい場所に、プラークはどう残るのでしょうか。フロスや歯 間ブラシは、どのように使い分ければいいのか。歯科医師40年の経験から、もう 少し詳しく考えてみました。 →「歯ブラシだけでは、なぜ歯と歯の間はきれいにならないのか」 → 歯華家365で、歯科医師が口の中の細菌バランスと歯周病の関係を詳しく解説しています 。 「12,460本の植毛と0.08mmの毛先が特徴のクラプロックス CS12460 ベルベット。歯科医師の視点...