雑草(歯垢)を抜くだけでは不十分。良い菌が育つ『お口の土壌改善』で全身健康へ」
4月24日は、日本が誇る植物学者・牧野富太郎博士の誕生日にちなんだ「植物学の日」です。庭の草木が勢いよく芽吹くこの季節、日高の山々や身近な新緑を眺めていると、命のたくましさを感じます。
ガーデニングを嗜む方なら、美しい花を咲かせるために一番大切なのが「土作り」であることをご存知でしょう。実は、私たちのお口の中も、一つの広大な「庭」のようなものなのです。
多くの方が、毎日の歯磨きを「汚れを落とす作業」と考えています。しかし、歯科の視点で見れば、それはあくまで「雑草抜き」に過ぎません。どんなに一生懸命雑草を抜いても、土壌そのものが荒れていれば、すぐにまた悪い草(菌)が蔓延してしまいます。
そこで私が提唱したいのが、一歩進んだ**「お口の土壌改善」**です。
いわゆる「口内フローラ」を整えることは、良い菌が育ちやすい肥沃な環境を作ること。定期的なプロのケアによって、自分では届かない深層の「根」の部分までメンテナンスし、細菌のバランスをコントロールする。これこそが、トラブルを未然に防ぐ**「攻めの歯科医療」**の神髄です。
荒れた庭に病害虫が湧くように、お口の環境悪化は、血管を通じて全身の健康を脅かす要因にもなります。逆に言えば、お口という「土壌」を健やかに保つことは、認知症や糖尿病、心疾患といった全身のトラブルを防ぐ、人生最大の健康投資なのです。
「ただ歯医者に行くだけの人」から、「お口の環境を自らデザインする人」へ。
植物学の日の今日、あなたのお口という大切な庭に、少しだけ意識を向けてみませんか。一生、自分の歯でおいしいものを味わうという「華」を咲かせ続けるために。
文:歯華家(しかけや)
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