歯を磨いているのに、なぜ口の中は汚れるのか?
「毎日ちゃんと歯を磨いているんです。それなのに、歯医者さんに行くと汚れが残っていると言われます」
歯科医院では、こういう話をよく聞きます。
歯を磨いていないわけではない。
むしろ、毎日きちんと磨いている。
それなのに、どうして口の中には汚れが残るのでしょうか。
実は、ここには少し誤解があります。
歯を磨くことと、口の中をすべてきれいにすることは、同じではありません。
歯ブラシが当たりやすいのは、歯の表面です。
一方で、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯周ポケットの中などには、歯ブラシの毛先が十分に届かないことがあります。
そこに細菌やそのかたまりであるプラークが残っていく。
時間がたつと、細菌はただバラバラに存在するのではなく、集まって生活するようになります。
これが、いわゆるバイオフィルムです。
だから、
「毎日歯を磨いているのに、なぜ?」
という疑問は、決して不思議なことではありません。
大切なのは、歯磨きが足りないと自分を責めることではなく、
「歯ブラシでは届きにくい場所にも汚れが残る」
という口の中の仕組みを知ることです。
歯ブラシだけでは届きにくい場所には、歯間ブラシやフロスなどが役立つことがあります。
そして、自分ではきれいにできていると思っていても、実際にどこに汚れが残っているのかは、歯科医院で確認してもらうとよく分かります。
口の中は、見えている歯だけでできているわけではありません。
毎日磨いているから大丈夫。
そう思っている人ほど、一度、
「自分の歯ブラシは、どこまで届いているだろう?」
と考えてみてください。
口の中では、目に見えない細菌の世界が毎日動いています。
その世界をもう少し知ると、なぜ歯磨きだけでは十分ではないのかも見えてきます。
より詳しく、歯科医師40年の経験から「口の中で何が起きているのか」を掘り下げた記事を、WordPressの「歯華家365」で紹介しています。
→ 歯華家365で、歯科医師が口の中の細菌バランスと歯周病の関係を詳しく解説しています。
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