歯医者で「何か質問ありますか?」と聞かれて、何も言えなかったことはありませんか






 歯医者さんで治療の説明を受けた最後に、


「何か質問はありますか?」

と聞かれることがあります。

そのとき、本当は聞きたいことがあったのに、「特にありません」と答えてしまった経験はありませんか。

診察室を出てから、

「そういえば、あの歯はどうなっているんだろう」
「この治療はいつまで続くんだろう」
「歯磨きは今のままでいいのかな」

そんな疑問が出てくることもあります。

歯科医師として40年近く診療していると、患者さんが質問しないのは「何も知りたいことがない」からではないと感じます。

何を聞けばいいのか分からない。

先生が忙しそうで聞きにくい。

専門的なことを聞いたら恥ずかしい。

そんな気持ちがあるのではないでしょうか。

でも、歯科医院では分からないことを質問していいのです。

むしろ私は、患者さん自身が自分の口の中で何が起きているのかを知ることが大切だと思っています。

例えば、

「この歯は今、どういう状態ですか?」

「この治療は何のためですか?」

「家ではどこを気をつければいいですか?」

これだけでも十分です。

難しい専門用語を覚える必要はありません。

「よく分からなかったのでもう一度説明してください」

でも構いません。

歯科治療は、歯科医師だけが頑張って終わるものではありません。

治療を受ける人が、自分の口の状態を知り、毎日の手入れにつなげていく。

そのためにも、分からないことをそのままにしないことが大切です。

次に歯医者さんへ行ったとき、ひとつだけ質問してみませんか。

「先生、私の歯で一番気をつけたほうがいいところはどこですか?」

私は、最初の質問としては、これくらいシンプルでいいと思っています。



歯医者で質問することは、単に治療内容を知るためだけではありません。
自分の歯をこれからどう守っていくのかを考えるためでもあります。

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