歯磨きだけでは防げない?現役歯科医師が教えるCRP(炎症値)を下げる本当の予防戦略
毎日きちんと歯を磨いているのに、健康診断で「CRPが高い」と言われたことはありませんか?
CRPとは、体の中で炎症が起きているときに血液中で増えるタンパク質です。健康診断などの血液検査で測定され、体内の炎症を知る手がかりになります。ただし、CRPが高いからといって、必ず歯周病が原因というわけではありません。
実は、歯と体の健康には深いつながりがあります。
歯周病は、歯と歯茎の境目にたまった細菌などによって歯茎に炎症が起こる病気です。初期には痛みがほとんどなく、気づかないうちに進行することがあります。歯周病による炎症は、全身の炎症反応にも関係する可能性が指摘されています。
では、歯磨きをしていれば安心なのでしょうか。
大切なのは、歯の表面を磨くだけでなく、歯と歯茎の境目や歯と歯の間の汚れにも目を向けることです。歯ブラシに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、自分の口に合ったケアを続けましょう。さらに、定期的に歯科医院で歯周病の検査や専門的なクリーニングを受けることも重要です。
もちろん、CRPを下げるために口のケアだけをすればよいわけではありません。禁煙、バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠など、生活習慣全体を整えることも健康維持につながります。
もし健康診断でCRPの上昇を指摘されたら、自己判断で歯周病だけを疑わず、医師に原因を確認してください。歯茎の腫れや出血、口臭などがある場合は、歯科医院で相談しましょう。
歯磨きは、口の中の炎症を防ぐための大切な習慣です。しかし、本当の予防は歯磨きだけで完結するものではありません。口の健康と全身の健康を一緒に考え、毎日のケアと定期的な検査を続けること。それが、将来の健康を守るための確かな一歩です。
現役歯科医師としてお伝えしたいのは、口の中の小さな変化を見逃さず、体全体の健康にも目を向けてほしいということです。
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